ベリシモガット美術館について
ご挨拶
ベルガット美術館は、1965年のオープン以来、ベルガットの愛称で親しまれており、今年で創立60周年を迎えました。
明治時代に貿易で一代で財を成した実業家、加賀海菊央が家族のために故郷に建てた、当時としては最先端の技術が用いられた洋館です。1900年に、建築家ジョサイア・コンドル氏と彼の教え子辰野金吾氏の共同設計により建てられました。長く加賀海家の私邸として使われていましたが、戦後、加賀海財団に寄贈され、加賀海氏が収集した膨大な美術コレクションの保存管理を含めて財団で運営されるようになりました。
加賀海氏が収集した膨大なコレクション管理に加え、新進作家の作品の奨励や、貴重な古美術品の保護などを目的に、更に貴重な美術品を収集しております。
二階では主に加賀海氏のコレクションを、洋画、日本画、陶芸、彫刻などのジャンル別に展示。季節ごとに内容の入れ替えも行っており、常に新しい楽しみを見つけられるよう工夫を凝らしております。
また、一階正面にある展示ホールでは、これからの活躍が期待される新進作家の個展や、有名作家の回顧展などさまざまなイベントが企画されており、愛好家と作家の交流などにも尽力しております。
ベリシモガットとはイタリア語で美しい猫を意味し、加賀海氏の令嬢の愛猫に因んだ命名であり、かつまた、氏が愛していたプッチーニにも由来する名前となっています。館内のマスコットとして、かつてこの館で飼われていた猫がマスコットキャラクターとなっており、館内の案内役として展示や図録やロゴで活躍しています。
また、贅を凝らした館内そのそものが、貴重な歴史建築資料となっております。膨大な収蔵品に加え、四季折々の花々が見事な広大な庭園の散策も含め、芸術に囲まれた優美なひと時をごゆっくり楽しみください。
財団法人 加賀海グループ
ベリシモガット美術館 館長 加賀海龍輝

